【海外就職】寿司学校卒業後に国内で修行する5つのメリット。

こんにちは。寿司学校を経て、寿司職人になったゆうさくです。

寿司職人になる前は、全く別の職についていました。詳しくはプロフィールをご覧ください。

大学時代に大病をした経験もあり、「死ぬ間際になって後悔のない生き方をしよう」という考えを持つようになったので、これまでの生活に終止符を打ち、心機一転、寿司学校に通うようになります。

海外で働いてみたいと漠然と思っていたので、寿司学校で寿司の技術を身につけてすぐ海外に飛び立つぜ!と思っていました。

ですが、学校で寿司を学ぶうちに、「寿司について、もっと深く身に付けたい」という思いが強くなり、国内で修行する道を選びました。

2年経った現在、国内修行の選択は間違いではなかったと思っています。

こういう経緯をふまえ、今回は、寿司学校卒業後、国内で修行して良かった点について考えてみたいと思います。

寿司学校卒業後にすぐに海外に行こうと考えている人、国内で修行したほうがいいのか迷っている人には参考になると思います。

それでは行ってみましょう!

国内で修行することのメリット。

①自信がつく。

日本の料理以外を考えてみても同様だと思いますが、例えばフランス料理を学ぶなら、本場フランスに行って修行するのがベストだと僕は思っています。

ならば、せっかく日本人として東京にいるのだから、寿司の本場である東京で本場の江戸前寿司を身につければ、それはすごい財産だと思うんです。

もし寿司学校を卒業してすぐに海外を目指していたらどうなっていたのか…。

いろいろな卒業生の話を聞くと、すぐに海外のお店で働く人も多いみたいですが、自分の中では「本場の寿司を学びたい」という気持ちが強くなっていたので、もし自分がすぐ海外の店に行っていたら、結局その後に東京に戻って修行しなおすことになっていたかもしれません。

人それぞれの考えがあるので、一概に決めることはできません。とにかく海外で働きたい!という気持ちが強い人は、すぐに行ったほうが良いかもしれません。チャンスを逃すことになるかもしれませんしね。時間は限られています。

しかし、東京で修行することで(まだ2年ほどですが)、僕は「寿司の本場である東京で修行した!」という自信がつきました。また、老舗で修行したこともあって、先人の技や考え、文化を少しは理解することができたと思っています。

また、すぐに海外にいった場合、海外でしか通用しない職人になってしまうという話も聞きます。

また、ある店のご主人から聞いた話では、卒業後、海外の高い給料に飛びついた結果、働きだして数日でクビになってしまった人の話も聞いたことがあります。実際に働いてみると、向こうが要求する仕事ができず、解雇されてしまったらしいです。

実際に寿司学校に通っていたからわかりますが、数ヶ月で身に付く技術では現場で対応できることは限られてきます。なので、国内での修行が大事になってくると思うのです。

少し話がそれてしまいましたが、東京で修行を積んでおくと、自信が持てる!というのが、僕が感じた国内修行の大きなメリットです。

ただ、漠然と日々を過ごしても意味がないので、毎日何か一つずつでも学んでいきましょう!

②基本的な江戸前の技術が身につく。

今や東京でなくても江戸前寿司を出す店はたくさんあるので、そういう店でしっかり修行すれば、江戸前の技術が身に付けられると思います。

すぐに海外に行ってしまうと、やはり現地の人の好みに対応する必要があるので、どうしても伝統的な江戸前寿司から離れた技術を身につけてしまうことになるのでは、という心配があります。(海外のお店で働いた経験はないので、ただの偏見かもしれませんが)

自分の技術の土台に、江戸前寿司の技術がしっかりできていれば、海外で様々な好みに対応することもできると思います。

しかし、いきなり海外の店の技術に慣れてしまうと、自分の軸がブレるというか、日本人としての寿司職人の価値が下がってしまうのでは、と個人的には思います。せっかく日本人として寿司職人をしているのだから、しっかりとして江戸前の技術を身につけて仕事をしたほうが、価値が高まる気がするんですよね。

つまり、国内で修行すると、江戸前寿司の基本的な技術が身につくし、職人としての価値が高まることがメリットです。

③海外から戻ってきても通用する。

ずっと海外で生活したい、と思う人は別ですが、例えば僕の場合は、数年海外で働いてみたいというくらいの考えだったので、いずれは日本に戻ってきて働く予定を立てているわけです。

となると、いきなり海外に渡って、海外の店で数年働けたとしても、日本に帰ってきて通用しなかった場合、困ってしまいます。

海外の店で、どこでも通用する技術が身につけられればいいですが、業態や客単価によっては、それも難しいと思います。

海外生活を満喫できはするものの、日本に帰ってきて困るようでは意味がありません。

日本国内の修行でしっかりとした技術を身につければ、そういう困った事態を避けられる、ということもメリットですね。


④どこでも勝負できる(海外就職、国内就職、海外出店、国内出店)

メリット③の延長のような話になりますが、国内で修行して一人前の職人になれば、国内外どこでも勝負できるのがメリットです。

海外の店で働く場合でも、これまでの技術を応用して現地の人の好みに合う調理をできるでしょうし、国内ではもちろん一板前として普通に働けるし、独立して店を出すことも可能です。

違う言い方をすれば、自分の人生の選択肢を広められるということです。

これが、すぐに海外に行ってしまうと、選択肢が限定的になってしまう可能性があります。

海外に永住したい、と考えている人はまた別なんでしょうけど、僕のように、なんとなく海外に行ってみたい、くらいに考えている人は、国内で修行してから海外に行ったほうがいいと思います。

選択肢は広いほうがいいですよね!

⑤文化・伝統の担い手になれる。

ちょっと違った観点のメリットですが、寿司店(特に昔からある寿司屋)というのは、日本文化が凝縮されていると思っています。

板前というのは、料理人としてはもちろん、食事の提供、キャッシャー、エンターテイナーとしてお客様と接して、トータルで満足させる必要があります。

そのために、店の掃除やネタ・シャリの仕込み、会話、全てに気をつかうわけです。

そこには、相手を思いやる気持ちや、もてなしの気持ちが必要です。

また、板場は忙しいので、働く人同士も阿吽の呼吸で動かなければいけません。いかにスムーズに無駄なく料理を提供できるか、お互いに今何をしていて、何を必要としているかを見ながら、動かなければいけません。

また大将となると、店全体を把握しなければいけないので、さらに気配りが必要になります。

他にも、四季(旬)に応じて提供する魚を変えたり、料理に応じて器を変えたりするのも、日本的だと思います。

包丁ひとつとっても、日本刀と同じ製法である片刃で作られ、切れ味は西洋の両刃より高いです。

他にもいろいろあるかと思いますが、少し見ただけでも日本的な文化がかなり反映されています。

僕が個人的に歴史や文化が好きだから感じるのかもしれませんが、国内で修行して一人前の鮨職人になることは、日本文化や伝統の担い手になることでもあるんじゃないかと思うわけです。

これをメリットと思うかどうかは、人それぞれですが、僕はメリットだと考えています。老舗寿司店で働いて、江戸っ子寿司屋の雰囲気を肌で感じれたのはとてもよかったですね。

まとめ

寿司学校卒業後、国内で修行するメリットについて考えてきましたがいかがでしたでしょうか?

5つのメリットを再度まとめてみます。

①自信がつく。

②基本的な江戸前寿司の技術が身に付く。

③海外から戻ってきても通用する。

④どこでも勝負できる(海外就職、国内就職、海外出店、国内出店)

⑤文化・伝統の担い手になれる。

以上が国内修行のメリットです。

「どうしてもすぐに海外に行きたい!」「海外に永住したい!」という人は別ですが、「海外で働いてみたいけど、国内で修行したほうがいいかなぁ」と考えている人は、これらのメリットを参考にして、再度考えてみてください。

少し長くなりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。少しでも何かの役に立てば幸いです!

それでは!

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